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奇跡の「鬱ノート」

いつもは脳天気なことばかり書いているが、
今日はちょっと真面目な話を…。

実は水曜日に両親と大喧嘩をした。
原因は一言で言うと、私の病気と今までの甘えのせいだ。
その後、ヤケクソにキツめの睡眠薬を何種類か飲んだ。
当然、OD(オーバードーズ)状態に。
暫くして、怒った母親が私の部屋に上がりこんで来た。
意識朦朧の中、母が怒りにまかせて部屋を荒らしていくのがわかった。
私は起き上がることが出来ない。
そんな中、母が2冊のノートを発見した。
「何よ、コレ」とページを開く。「マズイ」と思った。
このノートは、通院記録・精神状態・薬の説明など
ひたすら私の病気のことのみを綴った「鬱ノート」と呼んでいるものだった。
嗚呼、もうおしまいだ。そう感じた。
母は「これは預かる」と言い残し、下の部屋に降りて行った。

その日の深夜2時、ようやくODから目覚めトイレと水分補給の為、
母の眠っている1Fに降りた。本当は嫌だったが。
すると、母はA4用紙に書かれた1枚の手紙を手渡した。
そこには
「ごめんな、お母さんもお父さんも全然気づかなかった」
と、書き出されており
「話すのが苦手なあんたやから、思いが親に通じなかった。
これからは少しでも変わりたいと思うよ。
あんたの事も理解していきたい。
そしてこのいやな“うつ”の病気を治していきたい。
頑張ろな、力まずに、少しずつ、そんなに思いつめないで、
問題解決していこう」と結ばれてあった。
私がラリっている間、あのノートを両親で読んだみたいだ。
正直、驚いた。結果的に「鬱ノート」が親子の掛け橋になったのだ。
この手紙を渡された時は、まだ薬が残っていて
感情が抑えられていたのだが、翌朝、改めて読んで泣いた。
涙が止まらなかった。

翌日から、親子間での長い話し合いが始まった。
この数日間で10年分の話をしたような気がする。
私は親子間の仲は「悪い方ではない」と思い込んでたが、
それは本当に「思い込み」に過ぎなかった。
単なるコミュニケーション不足だったのだ。

これからは両親が全力で私を受け止めてくれる。
だから、私も思い切り両親の気持ちにぶつかっていきたい。

昨日は大人になって、初めて母親と2人で三宮に出かけた。
その話はまた後日(もう充分に長文なので)。

あぁ、今日も長文になってしまった。
ここまで読んで下さった皆さん、どうもありがとう。
by nyalin290 | 2005-08-07 17:49 | 日常
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